立体感のあるデザインって、見ているだけでワクワクしませんか?Affinity Photo 2とAffinity Designer 2には、そんなワクワクを簡単に実現できる魔法のツール「ベベルとエンボス」が搭載されています。
このブログ記事では、ベベルとエンボスの基礎知識から、ピロー、内側、外側といった種類の違い、それぞれの使い方までを徹底解説します。
今までベベルとエンボスを使ったことがない人も、使い方に迷っている人も、このブログ記事を読めば、立体感を生み出すデザインを簡単にマスターできるようになります。
ベベルとエンボスとは何か?
「ベベル」と「エンボス」は立体感を簡単に表現するためのツールです。
ベベルとエンボス自体は別物ですが、組み合わせることでオシャレで立体的なオブジェクトを作成することができます。
Affinityでは「立体的にする効果」としてひと塊のメニューとして扱います。
ベベル/エンボスの設定
Affininityでベベルとエンボスを設定するには、まず対象のオブジェクトを選択して、メニュー左下の「FX」をクリックします。
「レイヤーエフェクト」パネルが開くので、「ベベル/エンボス」を選択すれば、設定することができます。
ベベルとは何か?
ベベルの効果
ベベルは、オブジェクトのエッジに丸みや斜めの角を作り出す効果のことです。オブジェクトのエッジを削ったり、面取り加工したような仕上がりになります。
本来の意味は、英語で「bevel」といい、斜めの角または傾斜面のことを指します。日本語では「面取り」とも呼ばれます。デザイン分野だけでなく工業などでよく使われる専門用語です。
ベベルの種類
Affinityのベベルには次の3つのオプションがあります。
ベベル:内側(内側に影を落とす)
ベベルの「内側」はオブジェクトの内側に影を落とす処理です。
例えば、以下のように内側の影の「半径」を10pxとすると以下のようになります。
内側に影をつけただけですが、かなり立体的になりました。
ベベル:外側(外側に影を落とす)
ベベルの「外側」はオブジェクトの外側に影を落とす処理です。
例えば、以下のように外側の影の「半径」を10pxとすると以下のようになります。
ベベルの「外側」を適用することで浮き出たような立体感が出ました。印象としてはほぼドロップシャドウに近いです。
ベベル:ピロー(柔らかい丸みを帯びさせる)
ベベルの「ピロー」はオブジェクトのエッジに柔らかい丸みを帯びさせる処理になります。
ピローとは「枕(pillow) 」のことです。なんで枕なの?と思う人も多いかと思います。ピローは他のベベルと比べて角が丸く、滑らかな印象を与えます。まるで、枕 のような優しい形状から名付けられたと考えられます。
ベベルのピローは、親しみやすい雰囲気や柔らかい印象を与えたいデザインに最適です。
例えば、以下のようにピローにして「半径」を10pxとすると以下のようになります。
ベベル:内側、外側、ピローの比較
「ベベル/エンボス」を同じ条件で、タイプのみ変更すると以下のようになります。
エンボスとは何か?
エンボスの効果
エンボスは、オブジェクトを浮き上がらせたり、押し込んだりするような効果です。まるでオブジェクトが3D空間にあるように見えるようになります。
Affinityにおけるエンボス
Affinityにおけるエンボスはベベルの各種類(内側、外側、ピロー)の横並びの効果の1つとして用意されています。
例えば、半径10pxでエンボスを適用すると以下のようになります。
エンボスもピローと同じく、内側と外側の合いの子のような効果ですが、ピローよりもよりはっきりと浮き出ています。
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