一眼レフやミラーレスカメラの設定の中には「測光モード」があります。
測光モードには評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光があり、一体どれを選べばいいのか?と悩む人もいると思います。
ここでは、測光とは何かやそれぞれの測光モードのメリットやデメリットなどを解説しています。
▼測光モードのマーク
測光モードとは何か?
測光モードとは、カメラがどのようにシーンの明るさを測定し、適切な露出を設定するかを決定する方法です。
例えば、Canonのカメラの場合は次の4つの測光モードがあります。
評価測光(全体)
評価測光 (Evaluative Metering)は、シーン全体の明るさを分析し、カメラが最適な露出を計算するモードです。
カメラのオートモードではこの測光モードがデフォルトで使われることが多いです。
風景、ポートレート、一般的なスナップショットで使われます。
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部分測光(中心6%)
部分測光 (Partial Metering)は画面の中央部分の約6%(機種によって異なる)のエリアを測光するモードです。
評価測光よりも狭い範囲を重点的に測光します。
被写体が中心にあり、背景が極端に明るいまたは暗い場合に最適な測光モードです。
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スポット測光(中心3%)
スポット測光 (Spot Metering)は画面の中心部の約3%(機種によって異なる)の非常に小さなエリアを測光するモードです。
逆光や強いスポットライトの下での撮影、特定の部分を強調したい場合に有効です。
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中央部重点平均測光
中央部重点平均測光 (Center-Weighted Average Metering)は画面全体を測光しますが、特に中央部分に重点を置いて測光するモードです。
ポートレートや、中心部に重要な被写体があるシーンで有効です。
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まとめ
それぞれの測光モードをまとめると以下のようになります。
・評価測光は一般的な撮影に適しており、シーン全体のバランスを考慮した露出を得たいときに使います。
・部分測光は背景が明るすぎるまたは暗すぎる場合に、被写体を中心に正しい露出を得たいときに使います。
・スポット測光は特定の小さなエリアに正確な露出を設定したいときに使います。
・中央部重点平均測光は中心部に重要な被写体があり、その部分に正確な露出を設定しつつ、シーン全体のバランスも考慮したいときに使います。
各測光モードには特定の用途とシーンに適したメリットとデメリットがあるため、撮影するシーンや被写体に応じて最適な測光モードを選択することが大切です。
撮影前にシーンを観察し、どの測光モードが最も適しているかを考慮することで、写真の質を向上させることができます。
(参考)Canon 測光モードの選択
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