Canonの一眼レフやミラーレスカメラを使っていると液晶ディスプレイ上に「Exp.SIM」という文字が表示されることがあります。ときには点滅していることもあります。
ここでは、この「Exp.SIM」とは何かについてまとめています。
Exp.SIMとは何か?
Exp.SIMは、「Exposure Simulation」の略で、露出シミュレーションを意味します。
この機能は、カメラが設定されている露出設定(シャッタースピード、絞り、ISO感度など)に基づいて、撮影中に液晶ディスプレイや電子ビューファインダーに表示される映像が、最終的な写真の露出状態をシミュレートする機能です。
つまり、ディスプレイやファインダーで実際に撮影した写真に近いものを確認できている状態ということです。
Exp.SIMの機能
Exp.SIMがオンになっていると、撮影時に液晶ディスプレイや電子ビューファインダーに表示される映像は、実際の撮影条件でどのように露出されるかをリアルタイムでシミュレートします。
これにより、撮影の正確性と効率性を向上させ、撮影前に最終的な露出を予測するのに役立ちます。
具体的には、次のような効果があります。
露出調整の補助
現場での露出調整や光の状況に応じて、最適な設定を素早く確認できます。たとえば、明るいシーンではシャッタースピードや絞りを調整して過曝や欠曝を防ぐことができます。
クリエイティブなコントロール
明るさやコントラストを確認しながら撮影することで、クリエイティブな意図を持った撮影が可能になります。
例えば、暗い場面で露出を調整してシャドウ部分のディテールを引き出したり、明るい場面で露出を下げて高コントラストな写真を撮影したりすることができます。
シューティングビューのリアルタイム表示
Exp.SIMがオフの場合、撮影時のシューティングビューは常に明るく見えますが、露出設定が実際の写真と異なる場合があります。
Exp.SIMをオンにすることで、実際の撮影結果に近いビューを提供し、正確な撮影判断をサポートします。
Exp.SIMの点滅状態は何か?
Exp.SIMが黒と白で点滅しているときは、低輝度、高輝度条件下で映像が適切な明るさで表示されていないことを示しています。
実際に撮影される画像よりもノイズが多く見えることがあります。
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