Canonの一眼レフカメラやミラーレスカメラを持っている人は、アスタリスク(*)や星のような不思議なマークがついたボタンを目にしたことがあるかと思います。
そのボタンを押すと、液晶画面にアスタリスクや星のようなマークが表示されます。このボタンですが一体何だかご存知でしょうか?
実は、このアスタリスク/星マークには撮影をもっと楽しく、そして綺麗に仕上げるための重要なヒントが隠されています。
この記事では、このアスタリスク/星マークの正体である「AEロック」について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
AEロックボタンの使い方や解除方法、そして、どんな時に使うと便利なのかなど、具体的な撮影のヒントも満載です。この記事を読めば、あなたのCanon一眼レフカメラが、さらに使いこなせるようになること間違いなしです!
ぜひ最後まで読んで、あなたのカメラライフをレベルアップさせてください!
アスタリスク*/星マークは何か?(AEロックとは何か?)
Canonの一眼レフやミラーレスカメラについている「*(アスタリスクマーク)」のようなボタンは、AEロックボタンです。
AEロックとは、自動露出(AE: Auto Exposure)をロックする機能のことです。
つまり、カメラが自動で決めた露出(明るさ)を固定し、その状態を保ちながら撮影できる機能です。
なぜAEロックが必要なの?
カメラは、撮影するシーンに合わせて自動で最適な露出を調整してくれますが、すべてのシーンで自動任せが最適とは限りません。
例えば、逆光での撮影のような場合は、カメラは背景に合わせて露出を調整してしまうため、被写体が暗くなってしまい、カメラの自動設定では露出が最適になりにくいです。
そんな場合に、AEロックを使うと、まずは被写体にピントを合わせた状態で先に露出を調整し、その露出を保ったまま構図を変化させることができます。
AEロックを使うメリット
AEロックを使うことで、次のようなメリットがあります。
- 思い通りの明るさで撮影できる
カメラ任せではなく、自分の好みの明るさで撮影できます。 - 逆光でも被写体を明るくできる
逆光での撮影でも、被写体を明るく表現できます。 - 手動露出の精度を高める
AEロックで測った露出値を手動露出に設定することで、より正確な露出設定ができます。
特に次のようなシーンで使うと便利です。
AEロックの解除の仕方
AEロックの解除の仕方はCanonの機種によって異なります。
EOS R6 markIIの場合は、「Q」ボタンをクリックするか、モードを切り替えれば解除になります。
その他の機種ではAEロックボタンを再度押せば解除になるものもあります。
AEロックの注意点
AEロックを使うときは以下の点に注意してください。
- ロックを解除するのを忘れない
撮影が終わったら、AEロックを解除することを忘れないようにします。 - 測光モードの影響を受ける
AEロックは、カメラの測光モード(中央重点測光、スポット測光など)の影響を受けます。 - 機種ごとの違い
AEロックの操作方法や機能は、カメラの機種によって異なります。
AEロックの具体的な使い方
AEロックの具体的な使い方は以下の手順になります。
- ピントを合わせる: 撮影したい被写体にピントを合わせます。
- AEロックボタンを押す: カメラのAEロックボタンを押します。
- 構図を調整する: ピントと露出が固定された状態で、構図を調整します。
- 撮影する: シャッターボタンを押して撮影します。
EOS R6 markIIのAEロック
AEロック使い方
EOS R6 markIIの場合、まずはシャッターボタンを半押しします。これで現在のピントで露出値が自動設定されます。
この状態で、AEロックボタンを押します。これで、露出が固定(AEロック)されます。
このとき、画面右下にAEロックマークが表示されます。
他の構図にする場合(現在の露出のまま)
現在の露出のまま構図を切り替える場合は、AEロックボタンを押したままカメラを移動させます。
露出を変更する
AEロックボタンを押すたびに、その時点の最適な露出でAEロックがかかります。
AEロックと測光モードの関係
AEロックと測光モードの関係は以下のようになっています。
まとめ
AEロックは、カメラの自動露出機能を補完し、より自由な撮影を可能にする機能です。 撮影状況に合わせて使いこなすことで、よりクリエイティブな写真表現が可能になります。
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