【動画・写真】LS, FF, FS, KS, WS, BS, US, CS, ECU, Dとは何か?それぞれの意味を画像で解説

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動画撮影や写真撮影を行うときにLS, FF, FS, KS, WS, BS, US, CS, ECU, Dといったアルファベットが出てくることがあります。

ここでは、これらが一体何を指しているのかや撮影時にどういった効果をもたらすのかをまとめています。


撮影範囲の用語まとめ

最初にそれぞれの用語をまとめると以下になります。

記号意味撮影範囲アメリカの場合
LSロングショット(Long Shot)広角で風景など。全景WS(Wide Shot)
FF/FSフルフィギュア(Full Figure)
フルショット(Full Shot)
足元から頭まで。全身FS
KSニーショット(Knee Shot)膝より上から頭までMWS(Middle Wide Shot)
WSウエストショット(West Shot)腰より上から頭までMS(Middle Shot)
BSバストショット(Bust Shot)胸より上から頭までMCU(Middle Close Up)
USアップショット(Up Shot)肩より上から頭までCU(Close Up)
CSクローズ ショット(Close Shot)CU(Close Up)
ECU/Dエストリームクローズアップ(Extreme Close Up)
ディテール(Detail)
目や耳などのパーツECU


右端に記載してありますが、海外の場合は呼び方が違うことがあります。特にWSといった場合、日本ではウエストショットを新しますが、海外ではワイドショットつまり全景を表します。


画像で見るそれぞれの指定範囲

それぞれの範囲を画像で表すと以下のようになります。


LS, FF/FS, KS, WS


BS, US, CS, ECS/D


LS

LSすなわち、ロングショット(Long Shot)、広角で風景などの全景を撮影することです。


FF/FS

FF/FSはフルフィギュア(Full Figure)やフルショット(Full Shot)と呼ばれ、人物の足元から頭までの撮影範囲です。



KS

KSはニーショット(Knee Shot)と呼ばれ、膝より上を撮影範囲とすることです。


WS

WSはウエストショット(West Shot)と呼ばれ、腰より上を撮影範囲とすることです。


BS

BSはバストショット(Bust Shot)と呼ばれ、胸より上を撮影範囲とすることです。


US

USはアップショット(Up Shot)と呼ばれ、肩より上を撮影範囲とすることです。


CS

CSはクローズ ショット(Close Shot)と呼ばれ、顔をアップで撮影範囲とすることです。


ECU/D

ECUまたはDは、エストリームクローズアップ(Extreme Close Up)やディテール(Detail)と呼ばれ、目や鼻などの一部のパーツを撮影範囲とすることです。



カメラを複数台使って異なる範囲を撮る

インタビュー動画など2台のカメラを使って同時に異なる範囲を撮影すると、編集時に異なるアングルの映像を音声と合わせることができます。

ずっと顔を固定した映像を流し続けるよりも、タイミングや喋っている内容の変化によって顔のアップから少し引いた全体像の映像を混ぜ合わせるだけで、飽きさせない動画にすることができます。

例えば、下の動画はUS(アップショット・肩上)とWS(ウエストショット・腰上)を同時に撮影し、編集で2つのアングルの動画を組み合わせています。

(映像も内容もとてもいい動画なのでオススメです!)



▼US(アップショット)



▼WS(ウエストショット)


複数台のカメラで撮るときの注意点|イマジナリーラインを超えない

複数台のカメラで撮影するときに注意するべきことは「イマジナリーライン」を超えないということです。

イマジナリーラインとは撮影や映像制作において実際に存在しない架空の線のことです。画面構成や動きの方向性を意識する際に重要な概念です。

イマジナリーラインは構図を調整する際に役立ちます。例えば、建物の屋根や道路の線、人物の視線の方向などがイマジナリーラインになります。

例えば、AさんとBさんの2人が会話していて、それを別々のカメラで1人ずつ撮影しているときに、Aさんの視線の先に、Bさんがいるように撮影します。このAさんとBさんの目線をつなぐ線がイマジナリーラインです。

イマジナリーラインが崩れると視聴者が被写体の位置を見失ったり、何を見ているのかわからなくなります。


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