MP3などの音声ファイルや、MP4などの動画ファイルのフォーマットを調べているとかならず「コーデック」や「コンテナ」といった単語がでてきます。
それぞれ明確に違うもので、「コーデック」と「コンテナ」がごっちゃになっていると、頭の中にはてなが浮かぶことが増えます。
どちらも概念としてはとても簡単なものなので覚えておいて損はありません。
ここでは、「コーデック」と「コンテナ」がそれぞれ何なのか?をまとめています。
「コーデック」と「コンテナ」とは何か?
初めに結論から言うと、コーデックとは暗号化する仕組みや暗号化してできたファイルのことです。
コンテナは音声ファイルや映像ファイル、字幕などの情報を入れるための入れ物および、それらをいれたファイルのことです。
コーデックとは何か?
コーデック(Codec)は、データをエンコード(圧縮)またはデコード(解凍)するためのソフトウェアまたはハードウェアの仕組みやアルゴリズムのことを指します。
私たちがPCやスマホで聞いたり見たりする音声や動画、画像などはオリジナルのデータではなく、圧縮してファイルサイズを縮小し、データのダウンロードやストリーミングをしやすくしたものを使っています。
この、オリジナルの音楽や映像を圧縮するのがコーデックです。
コーデックは特定のフォーマットやプロトコルに準拠していることがあります。また、コーデックの選択は、ファイルサイズ、再生品質、圧縮率、処理速度などの要因に基づいて行われます。
コーデックはエンコードおよびデコードの両方のプロセスを制御し、デジタルメディアの操作や転送を可能にします。
主な音声コーデック
音声をエンコードおよびデコードするためのアルゴリズムである音声コーデックには以下のようなものがあります。
- MP3: 高圧縮。広く普及
- AAC: MP3の進化版。更に圧縮率が高い
- FLAC: 無損失で圧縮。オープンソース
他にもたくさんの音声コーデックがあります。それぞれのフォーマットの詳細は下記記事をご参考ください。
主な映像コーデック
映像(ビデオ)コーデックは、動画データをエンコードおよびデコードするためのアルゴリズムであり、例えば以下のようなものがあります。
- H.264: 高圧縮、普及度が高い
- HEVC(H.265): H.264の進化版
- VP9: H.265よりも高圧縮。Googlega開発。Youtubeでも使われている
コンテナとは何か?
コンテナ(Container)は、音声や映像などのデータを格納するためのフォーマットです。
異なる種類のデータやメディアを一つのファイル内にまとめ、管理するための仕組みです。
一般的に、コンテナには以下のような機能が含まれます。
一般的なコンテナ形式には、AVI、MKV、MP4、MOV、WebMなどがあります。
それぞれのコンテナ形式は、異なるメディアフォーマットやコーデックをサポートしており、特定の用途や要件に応じて選択されます。
コンテナを使うことで、異なる種類のメディアデータを包括的に管理することが可能になり、メディアの配信や再生に不可欠な役割を果たしています。
音声や映像を入れる動画のコンテナの詳細については下記をご参考ください。
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