動画撮影をする際に出演者は服装や身につけるもので注意しなければいけないことがあります。
科学現象や撮影時の録音などの理由があります。
ここでは撮影時にしてはいけない恰好4選をまとめています。
撮影時にしてはいけない恰好4選
以下でそれぞれの理由を解説します。
細かいストライプやボーダー、チェックの服は避ける
細かいストライプやボーダー、チェックの服などはモアレ(Moire)という現象を引き起こすことがあります。
モアレとは、光学的な現象の一つで、特定のパターンが見えるときに起こります。通常、同じパターンが異なるパターンと重なることで生じます。
具体的には、モアレは2つのパターンが互いに交差するときに発生します。これらのパターンが周期的であり、特定の角度や位置で相対的にずれていると、新しいパターンが形成され、それがモアレパターンとして観察されます。
細かいストライプやボーダー、チェックの服はまさにこのモアレを引き起こす条件をそろえたものと言えます。
モアレは、多くの場合、印刷物やテレビ画面、写真、織物など、パターンが密接に配置されている場所で見られます。これは、光学系で特定の解像度を超えると発生しやすく、しばしば望ましくない影響を与えることがあります。
モアレが生じると、視覚的な混乱や不快感を引き起こすことがあります。
このため、動画撮影のときは細かいストライプやボーダー、チェックの服は避ける必要があります。
緑や青いものは(できる限り)身に着けない
次に重要なことは、緑や青いものは(できる限り)身に着けないということです。
これは、クロマキー合成(Chroma Key)という技術に関連しています。
クロマキー合成は、特定の色(通常は緑色や青色)を背景として使用し、その色を透明化して他の映像や画像を合成する手法です。
映画の撮影などで背景一面が緑の場所で撮影をしている映像などを見たことがある人もいると思います。まさにそれのことで、クロマキー合成のための緑色の背景を「グリーンバック」と言います。
クロマキー合成は、天気予報や映画の特殊効果などで広く使用されています。
クロマキー合成の原理
クロマキー合成では、緑や青などの背景色を透明にするため、その色を含む被写体が背景と同化してしまうと、被写体の一部が透明になってしまう可能性があります。
例えば、緑色のシャツを着ていると、その部分が背景と同化し、体の一部が透明になることがあります。
色の反射
緑や青の衣服を身に着けると、その色が照明によって反射し、被写体の周囲に色の影響を与えます。
これは、クロマキー合成の際に背景色を正確に除去するのを難しくします。
衣服の質感
緑や青の衣服は、素材や光の反射によって色が変化することがあります。
これにより、クロマキー合成の際に一貫性のない背景除去が生じる可能性があります。
対処法
以上の理由から、テレビ撮影や映像制作においては、クロマキー合成を行う際に緑や青い衣服をできるだけ避けることが望ましいです。
逆に、クロマキー合成に適さない色(通常は被写体の肌の色など)の衣服を着用することが推奨されます。
大きなアクセサリーや複数のアクセサリーは避ける
3つの目の注意点は大きなアクセサリーは避けることです。
これは録音する音声に関することです。大きなアクセサリーや複数のアクセサリーは何かに当たったり、アクセサリー同士が当たったときに音が発生してしまうためです。
良い動画にするためには綺麗な音が欠かせません。どんなに映像が綺麗でも音が雑音だらけだと動画全体の評価は下がってしまいます。
このため、身に着けるアクセサリーに気を付けることも大切です。
ネックレスは短いかある程度長いものをつける
最後はネックレスは短いかある程度長いものをつけるということです。これも録音する音に関連するものです。
動画撮影のときに声を拾うためにピンマイクを使うことがほとんどです。
ピンマイクは胸元につけるのが一般的なため、ネックレスの長さが胸元あたりにくるとピンマイクとあたり雑音が発生する可能性があります。
このため、ピンマイクに接触することがない長さのネックレスをつけることが重要です。
コメント