【ドローン】航空法による無人航空機と小型無人機、有人航空機の違い

雪山の上を飛ぶドローン Drone

航空機の分類 ~無人航空機と有人航空機の違い~

ドローンは航空機の中の「無人航空機」に分類されます。

そもそも「航空機」とは何かといったものが法律で細かく定義されています。

「航空機」は大きく人が乗ることができるか、できないか?で「有人航空機」と「無人航空機」の2つに分類されます。

その中には更に細かい分類があり、翼が固定されているか、回転するか?で「固定翼機」か「回転翼機」に分類されます。

ドローンは①人が乗れない、②翼が回転するので、「無人航空機の回転翼機」という分類になります。

ちなみに、有人航空機の固定翼機といえば飛行機、回転飛行機といえばヘリコプターです。また、空飛ぶ車などは無人かつ自動で飛行できる可能性がありますが、有人飛行機に分類されます。




小型無人機とは何か?無人航空機との違い

無人航空機の中でも、ドローンは「小型無人機」という分類に該当します。

小型無人機の定義は「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船その他の航空の用に供することができる機器であって、構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの」です。

なお、100g未満や200g未満といった機体本体やバッテリーの重量は関係ありません。

なぜいちいち細かく分類されているかというと、この「小型無人機」に対して、小型無人機等飛行禁止法といった法律が作られたためです。

小型無人機と無人航空機、航空機の細かい分類は次のようになっています。

小型無人機と無人航空機、航空機の分類
出典:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mujinki_kisei/pdf/001_05_00.pdf)


上記の経済産業省の定義を見る限り、無人航空機の中のほとんどが小型無人機に該当します。



ドローンの飛行レベル

ドローン(無人飛行機)を飛ばすには、①オペレーターが操縦するか事前プログラミングや自動モードなどで自動操縦するか、②山などの人が住んでいない場所か住宅地か、③目で見える範囲内で飛ばすのか見えない範囲で飛ばすのかといった条件により飛行の難易度が変わります。

この飛行の難易度を国土交通省がレベル1~4としてまとめています。

飛行レベル
  1. 目視内での操縦飛行
    例:農薬散布、空撮、橋や送電線などインフラの点検
  2. 目視内での自動・自律飛行
    例:測量、ソーラーパネル等の設備点検(決められたルートを回る)
  3. 無人地帯※での目視外飛行(補助者の配置なし)
    ※ 第三者が立ち入る可能性の低い場所(山、海水域、河川・湖、沼、森林等)
    例:離島や山間部への荷物配送、被災状況の調査、広大な土地のインフラ点検、河川測量
  4. 有人地帯(第三者上空)での目視外飛行(補助者の配置なし)
    例:市街地の物流や警備、都市部のインフラ点検

図で表すと以下のようになります。

出典:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001586065.pdf)


ドローンには色々な法律が絡んでくるので、名称も含めて覚えておくと便利です。


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