Google広告ではエリアを指定して広告を配信することができます。
ところが、エリアを指定しているにも関わらず、指定したエリア外でクリックが発生することがあります。
ここでは、この原因と対処法をまとめています。
エリア(地域)指定の例
Google広告ではキャンペーン毎に対象のエリアを指定することができます。
設定は「キャンペーン > オーディエンス、キーワード、コンテンツ > 地域 」で行います。
その中で細かいエリアを指定することができます。
例えば、神奈川県全体と大田区を指定すると以下のようになります。
指定した箇所がマップで表示されます。
指定外のエリアでクリックされる原因
地域を指定しているにも関わらず、指定外のエリアでクリックされる主な原因は次の2つです。
以下でそれぞれの問題点と対処法について解説します。
原因と対策1:「所在地やインタレスト」になっている
原因
1つ目の原因は地域を指定したときに広告を表示する設定が「所在地やインタレスト」になっていることです。
設定が「所在地やインタレスト」になっていると、追加した地域に関心を示しているユーザーも対象になってしまいます。
これは、デフォルトでそのように指定されています。また、地域を指定する場所にその設定が出てこないことも間違って設定されてしまうことの原因の一つです。
対処法
対処法は設定を「所在地」にすることです。
ここを設定するには、「キャンペーン」を選択し、対象のキャンペーン名の横にある歯車アイコンをクリックします。
すると、キャンペーン設定の一覧が表示されます。
その中にある「地域の設定」をクリックします。ここで「所在地」を選択し保存します。
以上で、指定外のエリアで広告が表示されることを大幅に回避することができます。
注意点
地域指定の注意点としては「所在地」を選択したとしてもそのエリアだけで表示されるわけではなく「追加した地域をよく訪れるユーザー」にも表示されるということです。
このため、平日に指定した地域に仕事をしに来ている人が、週末は遠方にいるにも関わらず、そういった人にも表示されてしまうリスクはあります。
そういったリスクを避けたい場合は、エリアを「除外」をして追加します。
原因と対策2:「検索パートナー」で配信している
原因
指定したエリア外で表示されてしまう原因の2つ目は「検索パートナー」で配信していることです。
Google広告ではGoogleのみではなく、Yahoo!, Bing, ニュースサイト、ブログなど他のメディアでも広告を配信することができます。これらのGoogle以外の配信先を「検索パートナー」と呼びます。
検索パートナーに広告出稿することで、想定外のエリアでCVが発生するリスクが上がります。
なお、デフォルトでは「検索パートナー」での配信はONになっています。
対処法
対処法は簡単です。
「キャンペーン」を選択し、対象のキャンペーン名の横にある歯車アイコンをクリックします。
すると、キャンペーン設定の一覧が表示されます。この中の「ネットワーク」をクリックします。
「Google検索パートナーを含める」のチェックを外し、保存をクリックします。
注意点
検索パートナーが全て悪いわけではありません。検索パートナーに出向することでかなり低いCPCでクリックを獲得することもできます。
例えば、以下の場合、Google検索のCPCは222円ですが、検索パートナーは62円です。
全く関係ない地域でクリックされていた場合はただの損失でしかありませんが、そうでない場合はかなり有効と言えます。
また、検索パートナーの掲載結果が品質スコアに影響することもありません。
まとめ
地域(エリア)を設定しているにも関わらず、意図しないエリアでクリックが発生している場合は、上記2つの対策を実装してみてください。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです!