【RGBライト】CCT, HSI,GMとは何か?役割や機能・意味|CTO/B, ジスプロシウムランプ, HSL/HSVとの違い

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CCT、HSI、GM…照明の世界には、聞き慣れない専門用語がたくさんあります。これらの用語は、光の色温度や色再現性など、照明の品質を評価する上で欠かせない指標です。

本記事では、これらの用語の意味を詳しく解説し、HSLやHSVとHSIの違い、タングステンやジスプロシウムランプの違いや用途など関連する用語の違いについてもまとめています。


これらの用語はNeewerのRGB1やCB60, RGB660, CL124などのRGBライトで使われているもので、色を操作するときに非常に重要です。




CCT (色温度)

CCTとは何か?

CCT(Correlated Color Temperature)は、相関色温度と呼ばれ、光の色味を表す指標です。簡単に言うと、光がどのくらい暖色系か寒色系かを示す数値です。

単位はケルビン(K)です。

数値が低いほど暖色系(黄色っぽい光)、数値が高いほど寒色系(青っぽい光)となります。

CCTは、照明を選ぶ際に、部屋の雰囲気や作業内容に合わせて選ぶ上で重要な要素となります。

色温度:Kと色味の関係例
  • 2700K:電球色の暖色系(あたたかい)
  • 5000K:昼白色の自然な光
  • 6500K:昼光色の寒色系(つめたい)



GMとは何か?

CCTの設定には「明るさ(太陽のマーク)」「GM」「K」の3つのパラメータが用意されています。

「明るさ(太陽のマーク)」は光の強さです。0~100%の範囲で調整します。0は光なし、100%は光の強度が最大です(バッテリーの消費も最大)

「K」はケルビンです。上記で解説した色温度を指定します。

「GM」は「緑/マゼンタ」の略で、現在の明るさとKの状態で色を補正することができます。これにより、正確な色温度を簡単に取得できるようにします。

-50~+50の範囲で指定することができます。


Magenta(マゼンタ)とは何か?

GMはGreen/Magentaの略です。Magentaはマゼンタと読み、紫がかった鮮やかな赤紫色のことです。印刷用の色の三原色のCMYKの「M」にあたります。


HSI

HSIはHue(色相), Saturation(彩度), Intensity(輝度)の頭文字で、色で主要な3つの要素を数値で表す方法です。

Hue (色相)

Hue (色相)は色の種類を表します。

赤、緑、青など、基本的な色から、その中間色までを数値で表します。

数値は0~360°の間でクルクルと変化させることができます。0(360)°が赤色、90°が黄緑、180°が緑、270°が青に近い色です。


Saturation (彩度)

Saturation (彩度)は色の鮮やかさを表します。

彩度が高いほど色は鮮やかになり、彩度が低いほど灰色に近づきます。


Intensity (輝度)

Intensity (輝度)は光の明るさを表します。

HSIは、より細かく色の情報を表現できるため、画像処理やグラフィックデザインなどの分野で広く利用されています。



HSIとHSLの違い

色を表現するための用語で「HSI」とよく似たものに「HSL」があります。最初の「HS」はどちらもHue(色相)とSaturation(彩度)で同じです。

最後の1文字だけが異なります。HSLのLは「Lightness」です。 HSIの「I」はIntensityです。つまり、明るさを表す成分が違うということです。

なお、HSLとHSIはどちらも円柱状の色空間で表現され、RGBからHSLやHSIへの変換は、数学的な計算によって行うことができます。


Lightness:輝度【HSL】

黒から白までの明るさを表します。0%が黒、50%が純粋な色、100%が白になります。

直感的に明るさを調整できるため、デザインや画像編集で広く利用されています。


Intensity:輝度【HSI】

Intensity(強度)は色の強さや鮮やかさを表します。

0%が無彩色(灰色)で、100%が最も鮮やかな色になります。

色の強度を数値化しやすいため、画像処理やデバイスでよく用いられます。


どっちを使うべきか?

どちらの色空間を選べばよいかは、用途によって異なります。

HSLは、明るさを直感的に調整できるため、デザイン作業に適しています。一方、HSIは、色の強度を数値化しやすく、画像処理アルゴリズムとの親和性が高いです。

このため、HSLは、Webデザインやグラフィックデザインなど、視覚的な表現を重視する場面でよく使われます。HSIは、画像認識や物体検出など、コンピュータビジョン分野でよく利用されます。


HSVとHSIやHSLとの違い

「HSI」と「HSL」の他に「HSV」という色空間もあります。

HSVのVは「Value(値)」です。Lに似ていますが、100%が最も明るい色となります。0%が黒、100%が最も明るい色。(HSLとHSIの合いの子のような設定)

色空間明るさ成分特徴主な用途
HSLLightness (輝度)直感的で、デザインに使いやすい。50%が純粋な色で、0%が黒、100%が白。Webデザイン、グラフィックデザイン
HSIIntensity (強度)画像処理に適している。0%が無彩色(灰色)で、100%が最も鮮やかな色。画像処理、コンピュータビジョン
HSVValue (明度)光源下での色の見え方に近い。0%が黒、100%が最も明るい色。芸術、デザイン



CTO/Bとは何か?タングステンとジスプロシウムランプの違い

Neewerアプリを使うとより細かい色の設定をすることができます。

プリセットの1つに「CTO/B」があります。

CTOは色温度のジスプロシウムランプです。CTBは色温度のタングステンです。

ジスプロシウムランプとタングステンは、どちらも光源として利用されますが、その発光原理や特性、用途に大きな違いがあります。


ジスプロシウム(ランプ)とは何か?

ジスプロシウムという希土類元素が特定の波長の光を強く発する性質を利用しています。

電気エネルギーを直接光エネルギーに変換する効率が高く、特定の波長を必要とする用途に適しています。

ジスプロシウムランプは、特定の波長を必要とする特殊な用途に適しており、高い効率と長寿命が特徴です。

ジスプロシウムランプの用途
  • 蛍光分析: 特定の物質の励起に利用
  • 医療: 殺菌灯、光線治療
  • 産業: 半導体製造、液晶パネル製造
  • 研究: 物質の分析や合成


タングステンとは何か?


タングステンはタングステンフィラメントに電流を流して高温に加熱することで、熱エネルギーを光エネルギーに変換します。

黒体放射と呼ばれる現象で、連続的なスペクトルを持つ光を出します。

タングステンランプは、一般照明など幅広い用途に利用され、安価で構造がシンプルですが、効率が低く寿命が短いというデメリットがあります。

タングステン(フィラメント)の用途
  • 一般照明: 家庭用電球など
  • 写真用ストロボ: 高輝度な光が必要な場合
  • 自動車のヘッドライト: (かつては主流でしたが、現在はLEDやHIDに置き換わっています)


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Neewerアプリではそれぞれのライトの設定で、以下の5パターンで色温度(CT)[K]を選択することができます。

6パターンの色温度

  • 1CTB/O:5600K
  • 3/4CTB/O:4900K
  • 1/2CTB/O:4300K
  • 1/4 CTB/O:3600K
  • 使用せず: 3200K





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