【Canon】RFマウントのコントロールリングとは何か?EFレンズとの違い(コントロールリングマウントアダプターの役割や使い方)

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Canonが出している新しいシステムにRFマウントがあります。RFマウントには従来のEFマウントにはなかったコントロールリングというものが備わっています。

ここでは、コントロールリングとは何か?できることや使い方、またEFマウントとRFマウントの違いについて解説しています。


コントロールリングとは何か?

Canonのコントロールリングは、レンズやカメラボディに搭載されている可変式のリングで、撮影中に様々な設定を直感的に調整できる機能を提供します。

設定できるものは、ISO感度、絞り値、シャッタースピード、露出補正など自分好みにカスタマイズすることができます

RFレンズの一番前にあるリングがコントロールリングです。

Canon コントロールリング


(参考)Canon 【ミラーレスカメラ】コントロールリングによく使う機能を割り当てる方法(操作カスタマイズ)


コントロールリングの特徴

コントロールリングには以下のような役割と特徴があります。

コントロールリングの特徴
  1. カスタマイズ可能
  2. 直感的な操作
  3. 即時アクセス
  4. 多機能性


カスタマイズ可能

コントロールリングはユーザーがカスタマイズ可能で、ISO感度、絞り値、シャッタースピード、露出補正など、よく使う設定を割り当てることができます

設定はメニューの「ダイヤルカスタマイズ」を選択します。

 
次にコントロールリングのマークを選んで、割り当てる機能を設定すれば完了です。


直感的な操作

リングを回すだけで設定を調整できるため、メニュー操作を減らし、撮影中にスムーズに設定変更が可能です。特にファインダーを覗きながら操作する際に便利です。


即時アクセス

  • 重要な設定を瞬時に変更できるため、撮影環境の変化に迅速に対応できます。これにより、撮影中のミスを減らし、より良い写真を撮ることが可能です。

多機能性

コントロールリングは、撮影スタイルに応じて多様な機能を割り当てることができます。例えば、動画撮影時にはフォーカス調整に使い、静止画撮影時には露出補正に使うなどの柔軟な使い方が可能です。


具体的な使用例

コントロールリングに以下のような項目をセットすることで、瞬時に設定値を変更することができます。

  • ISO感度の調整:暗い環境で撮影する際に、ISO感度を素早く変更することで、適切な露出を確保できます。
  • 絞り値の変更:風景撮影で被写界深度を調整する際に、絞り値を素早く変更できます。
  • 露出補正:逆光などの難しい撮影条件で、露出補正を瞬時に調整し、適切な明るさの写真を撮影できます。

ただし、EOS R6など、電子ダイアルが多く、どれもカスタマイズ可能なため、ISO、露出補正、シャッタースピードなどはメインのダイヤルに割り振ることが多いかもしれません。

そういったときはAFなど、これまで画面を見ながら設定していたものを変更できるようにセットすると使いやすくなります。


EFとRFマウントの違い

CanonにはEFレンズやRFレンズのようにEFマウントとRFマウントがあります。それぞれの違いは以下のようになっています。


EFマウント

EFは「Electro-Focus」の略です。

1987年にCanonの一眼レフカメラ(EOSシリーズ)向けに導入されました。フランジバック(レンズマウント面からセンサーまでの距離)は44mmです。

フルフレームおよびAPS-Cサイズのセンサーを持つ一眼レフカメラと互換性があります。

レンズとカメラボディ間で電子制御を行うための接点(電子接点)があり、オートフォーカスや絞り制御が可能です。

EFマウントの特徴
  • 古い(1987年に登場)
  • 一眼レフ向け



RFマウント

RFマウントは「Revolutionary Focus」の略で、2018年にCanonのミラーレスカメラ(EOS Rシリーズ)向けに導入されました。

フランジバックは20mmと短く設計されています。これにより、レンズ設計の自由度が高まり、小型軽量なレンズが作りやすくなっています。

フルフレームセンサーを持つミラーレスカメラで使用できます。EFレンズはマウントアダプターを使用することでRFマウントのカメラでも使用可能です。

EFマウントよりも多くの電子接点を持ち、より高速かつ精度の高い通信が可能です。これにより、より高度なオートフォーカスや画像補正が実現します。

EFマウントの特徴
  • 新しい(2018年に登場)
  • ミラーレス向け


主な違いのまとめ

EFマウントとRFマウントの違いをまとめると以下になります。

  • 発売時期 : EFマウントは1987年、RFマウントは2018年
  • 対応カメラ:EFマウントは一眼レフカメラ、RFマウントはミラーレスカメラに対応。
  • フランジバック:EFマウントは44mm、RFマウントは20mmで、RFマウントの方が短い。
  • 電子接点:RFマウントはより多くの電子接点を持ち、通信が高速かつ精度が高い。
  • レンズの設計自由度:RFマウントは短いフランジバックにより、小型軽量かつ高性能なレンズ設計が可能。


コントロールリングマウントアダプター

EFレンズは決して安いものではありません。RFレンズの登場で型落ちのような状態になり中古市場で価格は下がっていますが、それでも数十万円するものも多くあります。

新しくRFマウントのミラーレスカメラを買って、EFと同じレンズを買いなおすというのはお金がかかりすぎてちょっと手が出ないという人も少なくないでしょう。

そんな時は、Canonが発売している「コントロールリングマウントアダプター」を使うと、RFマウントのカメラにEFレンズをくっつけることができます。

逆に言うと、コントロールリングマウントアダプターを使えば、中古市場で安くなっているEFレンズが使えるということです。

レンズや搭載時のカメラのサイズ感は少し大きく重くなりますが、コスパ的にはオススメな戦略の1つです。

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