【動画撮影】FPSとは何か?25, 60fpsや30pとの違い|最適なフレームレートの選び方

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動画を撮影するときに必ず設定する項目の一つに「FPS」があります。

一般的には25fps、30fps、60fpsといったものをよく目にすることが多いです。また、fps以外に30pや60pという表記を目にすることもあります。

ここでは、fpsとは何か?撮影シーンごとの最適なfpsの選び方、30fpsと30pの「p」の違いや意味について解説しています。


FPSとは何か?

動画撮影における「FPS」とはFrame Per Secondの略で、エフ・ピー・エスと読みます。

英語の意味のごとく、1秒間に表示するフレーム(画像)の数のことです。

1秒間に表示するフレームの割合ということで、総称はフレームレートと呼びます。(例:「この画像のフレームレートは30fpsです」)

動画はパラパラ漫画

そもそも動画とはパラパラ漫画のように、たくさんの画像が連続して表示されることで動いているように見えています

1秒間に表示する画像の枚数が多ければ多いほど、映像は滑らかになります。逆に、1秒間に表示する画像が少なければ少ないほどカクカクした動きになります。

つまり、fpsが低いほどカクカクした映像。高いほど滑らかでヌルヌルした映像になります。


fpsの注意点:高ければ高いほどいいわけではない

fpsの設定をするうえでとても重要なことがあります。

それは「fpsは高ければ高いほどいいわけではない」ということです。

これには次の2つの理由があります。

fpsの注意点
  1. fpsが高いほどファイルサイズが大きくなる
  2. 25fpsが最も自然に見える


fpsが高いほどファイルサイズが大きくなる

fpsとは1秒間に何枚のフレーム(画像)を表示するかです。

つまり、30fpsであれば、1秒間に30枚のフレームを表示します。60fpsであれば1秒間に60枚のフレームを表示します。

当然、フレーム(画像)の枚数が多ければ多いほどファイルサイズは大きくなります

ファイルサイズが大きくなれば、ストレージの圧迫やファイル転送や編集処理に時間がかかるといったデメリットがでてきます。


25fpsが最も自然に見える

2つ目の理由は「25fpsが最も自然に見える」ことです。

私たち人間の目で見ている映像に最も近いのが25fpsの映像だと言われています。

例えば、滝などの水しぶきを見るとバシャバシャと小さい水の粒がいくつもはねているように見えます。これを60fpsや120fpsの動画で撮影すると、水の粒ではなく、つながった滑らかな水の線のようみ見えてしまいます。

つまり、人間の目で見ているような自然な表現の映像を撮るには滑らかすぎないボケ感も必要ということです。


25, 30, 60fpsどれが最適か?

25, 30, 60fpsにはそれぞれ利点があります。このため、どんな映像を撮影しどのように編集したいかによってそれぞれのfps設定を切り分ける必要があります。

動画撮影におけるFPS(Frames Per Second)は、1秒間に何枚のフレームが撮影されるかを示す指標です。一般的なフレームレートには25fps、30fps、60fpsなどがあります。それぞれの違いと特徴について説明します。


25fps(24fps)

25fpsの特徴はなんといっても、人間の目で見ている映像に最も近いということです。

実際、ハリウッド映画やドラマなども25fps(または24fps)で撮影しています。

スローモーションなどにすることがなく、日常のシーンをシネマチックに撮影したい場合は25fps(24fps)を選択します。


30fps

30fpsはテレビなどで使用されている標準のフレームレートです。

ニュースなどの早い動きにも十分に耐えうるスムーズな映像を撮影することができます

シネマチックに撮影するのではなく、日常のVlogなどの汎用的に撮影するのであれば30fpsがおすすめです。


60fps

60fpsはスポーツやアクションシーン、ゲーミングビデオなど、動きの速いシーンを撮影するときに使います

フレームの数が多いため、動きが早くても滑らかな映像になります。

また、編集でスローモーションにする場合なども60fpsを使います。

雪山のスノーボードなどで雪がシャーと舞う映像をスローモーションで見せたい場合などは60fpsにします。


25, 30, 60fpsの違いまとめ

  • 25fpsは人間の目で見ている自然な映像に最も近く、映画的な質感を持つ映像を求める場合に適しています。
  • 30fpsは日常的な早い動きにも十分に耐えうるスムーズな映像を撮影することができます。Vlogなど日常を撮影するのに適しています。
  • 60fpsはスポーツやアクションなど高速な動きを撮影するのに向いてます。特に、編集でスローモーションにする場合は60fps(またはそれ以上)します。


30fpsと30pの違いは何か?

フレームレートを表す単位に30fpsなどの「fps」の他に、30pのように「p」が使われることもあります。

「fps」と「p」は基本的には同じ意味ですが、厳密にいうと次のような違いあります。


pとは何か?意味

30pなどの「p」はprogressive scan(プログレッシブ・スキャン)の略で、各フレームが完全に描画される方法を指します。

以下でもう少し細かく解説します。


progressive scan(プログレッシブ・スキャン)とは何か?

progressive scan(プログレッシブ・スキャン)とは、映像信号の表示方式の一つで、各フレームを全体として一度に表示する方法です。

例えば、1080p(フルHD)の映像では、各フレームが1920×1080ピクセルの全てを一度に表示します。

これにより、高速な動きや細かいディテールも滑らかに映し出すことができます。


fpsとシャッタースピードの関係

一眼レフやミラーレスカメラで動画を撮影するときに設定したfpsに合わせて設定しなければいけない項目の1つにシャッタースピードがあります。

いくらシーンに最適なfpsを選択しても、シャッタースピードが不適切だと不自然な映像になってしまいます。

その理由やfpsに対する最適なシャッタースピードの関係については下記をご参考ください。

【動画撮影】fpsとシャッタースピードの最適な値|180度シャッタールールとは何か?(一眼レフ・ミラーレス カメラ、モーションブラー)



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